前の章で確認したように、愛する人の死、病気、別れ、裏切り、解雇などの問題は非常に現実的なものであり、誰もがこれらの出来事に直面します。
刺激と反応の間には空間がある。その空間に私たちの自由と力があり、その反応を選ぶことができる。その反応の中に私たちの成長と自由がある。
ヴィクトール・フランクル
非常に残念なことですが、誰もがこれらを経験しますが、それが実際にうつ病に繋がるわけではありません。
では、「歪みのない健康的な悲しみ」は存在するのでしょうか？
答えは明確に「はい！」です。
悲しみや嘆きは必ずしも悪いことではなく、多くの状況でそれは自然なことです。大きな悲しみを経験した結果として感じる感情—悲しみ、寂しさ、後悔、不安—は正常なものです。
これらは誰もが感じるべき、そして感じることが許される非常に自然な感情です。
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もし大切な人との別れに悲しみを感じるなら、おめでとうございます、あなたは正常です！
もし愛する人の死を思い出して悲しみや寂しさを感じるなら、それは全く正常なことです。
しかし、うつ病とは単なるネガティブな感情だけではなく、歪んだ思考によって引き起こされる病気です。
このセクションでは、その違いを明らかにできたことを願っています。うつ病では、ネガティブな感情の強さが状況の客観的な重さに見合わないのです。
うつ病の人は、どんな出来事であれ、よりネガティブに捉える傾向があります。
うつ病では、小さな失敗が大きな問題に変わり、悲しみは耐え難いものとなり、困難は大惨事に見えるようになります。確かに悲しみはうつ病の一部ですが、それが核心ではありません。
精神的に健康な人を例えるなら、冷水と温水の蛇口がある浴室の蛇口のようなものです。
私たちが知っている最も素晴らしい人々は、敗北、苦しみ、闘争、喪失を経験し、そこから立ち上がる方法を見つけた人々です。
ヴィクトール・フランクル
人生には「冷たい水」（ネガティブな感情）と「温かい水」（ポジティブな感情）があり、うつ病の人は「冷たい水」の蛇口が常に開いた状態になっています。そして、それは「実際の」問題ではなく、歪んだ思考によるものであり、思考の変化が必要です。
状況に対する私たちの態度が、悲しみが単なる感情として留まるか、うつ病の一部になるかを決定します。
MindHealthチームは、うつ病に関するこのセクションが、あなたやあなたの大切な人に役立つことを心から願っています！
私たちは、うつ病の主な原則と症状、その発現方法、そして何よりもそれに対処する方法について説明しました。
いつでも前の章に戻り、再度読み直して、練習を試すことができます。私たちは新しいセクションに向けて取り組みを続けます。
